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岡野整形外科

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岡野 達正 院長
インタビュー
岡野 達正 院長 オカノ タツマサ
TATSUMASA OKANO
岡野整形外科
出身地:東京都
趣味:キャンプ、サーフィン、ゴルフ
好きな本:オールジャンル
好きな映画:マーティン・スコセッシの映画作品、戦争映画もよく観ます
好きな場所:
■両国の地で約100年続く整骨院をリニューアルし「岡野整形外科」を開院
2016年7月、生まれ育った両国に「岡野整形外科」を開院いたしました。JR「両国」駅から歩いて3分ほどのこの場所は、もともと曾祖父が1920年頃にほねつぎ・柔道整復をはじめた場所で、東日本大震災のときに大きな損壊を受けるまで約100年続く整骨院として地域に根ざした診療を行って来ました。
私は両国の生まれで、年に3回、1月・5月・9月に本場所が行われる両国と言う土地柄と、病院の目の前にも「時津風部屋」があり、祖父や父の施術を求めてお相撲さんが訪れる環境で育ちました。
私自身もスポーツが好きだったのもあり整形外科医を目指すようになったのですが、「いつかは両国に戻って父と一緒に仕事がしたい」という思いがあり、大学卒業後は日本大学整形外科医局に入局し、幅広い症例経験をしました。その中で特にスポーツ医学研究班に属し学びました。
「日大スポーツ医学研究班」はスポーツ整形のドクター集団で、トップアスリートから小学生、レクリエーションレベルのスポーツに至るまで、ケガや障害の治療はもちろん、メンタルコントロールやスポーツ復帰に至るまでのトレーニングなど、幅広い研究を行っています。
今でも「日大スポーツ医学研究班」とは連携をとっているのですが、整形外科の専門医とスポーツ専門医という立場から、関節痛や腰痛といった訴えはもちろん、生活習慣病や子どもの成長障害、スポーツ選手のコンディショニングなど、患者さん一人ひとりにあったオーダーメイドの治療を心がけて診療を行っています。

岡野 達正 院長 岡野 達正 院長

■トップアスリートから小学生まで、父・息子の連携で幅広い診療を実践
2016年に、震災で至るところが壊れてしまった整骨院を「岡野整形外科」として建て直しをする際、1階をクリニック、2階をリハビリテーション室にしたのですが、2階では今も父に施術を手伝ってもらっています。
東洋医学と西洋医学といったアプローチの違いはあるものの、整骨院の院長として長年にわたって患者さんを診てきた父のもつ高い技術や経験が、整形外科医の私では追求できない部分を補ってくれて、理想的な診療ができているのではないかと思います。


患者さんのなかには曾祖父の時代から通ってくださっている古くからこの地域にお住まいの方と、あたらしくこの地域に引越して来た若いファミリー層も多く、なかには学校帰りにひとりで通院するランドセルを背負った小学生もいて、誰もが気兼ねなく立ち寄れる地域に根ざしたクリニックといった雰囲気です。
「日大スポーツ医学研究班」での経験は、プロのスポーツ選手やトップアスリートにも関われる先進的な内容でしたが、プロやトップアスリートでも小学生であっても“一生懸命やる情熱に変わりはない”という思いがあり、「スポーツ外来」「こども整形外来」として子どもたちの診療にも積極的に取り組んでいます。
両国で本場所があるときには、お相撲さんとランドセルを背負った小学生とが同じ待合室で居合わせる光景も見られ、当院の診療の特色をあらわしていると思います。

■患者さん一人ひとりの目的に合わせたオーダーメイドの治療を行う
岡野 達正 院長部活動やスポーツ少年団の活動などで子どもたちが取り組むスポーツと、お金や生活がかかっているプロのスポーツ選手とでは、もちろん目指すゴールは違うとは思いますが、それはそれ、これはこれと考えて診療を行っているのが現状です。
大切なのは患者さんが「どうしたいか」「どうなりたいのか」という目的に合わせたオーダーメイドの治療を行うことで最後にできる選択を提案します。
たとえば「高校時代最後の試合に出たい」という希望に対しては、「しっかり休んで怪我を治してから、また大学でやる選択」など。
もちろん専門医として原則的なセオリーに従い「一週間は固定して安静にしなきゃいけないよ」と伝えたうえで、「一日も早く復帰したいのであればこういうリスクも考えなければならないし、でも頑張れるんだったらこういった治療もしてみようか」と、患者さんと一緒に考えて提案していけるのが当院の診療の特色だと思います。つい先日も、「どうしても学校生活最後の運動会に出たい」と熱望する小学生と、「じゃぁ、どうしようか?」と一緒になってその方法を考えました。

■成長期のスポーツ障害・予防についての相談から、 乳児の股関節検診、側わん検診まで
私自身もサッカーに熱中した成長期に膝靭帯の損傷や重度のオスグット病を患った経験があり、子どもたちのための治療にも力を入れていきたいと考えています。適切な治療を受けられたおかげで、高校時代にはサッカーの東京代表として関東大会、インターハイ、全国大会にも出場できるまで回復した実体験もありますし、成長期のスポーツ障害や予防についての相談はもちろん、乳児の股関節検診から、側わん検診まで幅広く行います。

また、今後は地域のスポーツ団体と連携して少年野球やサッカーなど、子どもたちのスポーツにも積極的に関わっていければと思います。ちょうど今、「日大スポーツ医学研究班」の先生方と一緒に、野球肘の健診を広めてやっていこうと話を進めているところでもあり、関心のある方はぜひ気軽にお問い合わせください。
子どもたちにやさしい超音波を使用した治療を心がけているのも特色で、安心してお任せいただけると思います。

■これから受診される患者さんへ
私がまだ小さい頃の記憶ですが、近所のお相撲さんたちがわが家でご飯を食べていたのを思い出します。ご飯を食べに来たついでに祖父に施術をしてもらっていたようで、誰もが気兼ねなく来られて、患者さんとの関係性も近く、昔ながらの光景を懐かしく思います。
今となっては時代も移り変わり、診察も受けないのに病院に来るのは難しいとは思いますが、「試合に勝ったよ」と子どもたちが報告に来てくれたり、患者さん同士が気兼ねなく会話ができる当時のような身近な場所にしていきたいと思っています。

理想的には怪我とか病気だけではなくても、悩んでいることがあれば相談に来て欲しいし、専門外のことでも私で応えられることがあればアドバイスをしていきたいと思います。
先日、新聞社の主催で江戸東京博物館において「リハビリで治すひざの痛み」をテーマに公開講座をやらせていただいたのですが、地元の方からも多くの反響があり、今後も機会があれば地域の方へ向けて積極的に啓蒙活動をしていきたいと考えています。

※上記記事は2016年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。


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