|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
磯貝 一
イソガイ ハジメ
HAJIME ISOGAI |
|
|
|
磯貝べっ甲専門店 |
|
|
|
生年月日:1941年8月17日 |
|
|
|
出身地:東京都 |
|
|
|
血液型:O型 |
|
|
|
趣味・特技:詩吟 |
|
|
|
好きな本・愛読書:歴史関係の本 |
|
|
|
好きな映画:ナバロンの要塞 |
|
|
|
好きな言葉・座右の銘:継続は力なり |
|
|
|
好きな音楽:ダンス音楽 |
|
|
|
好きな場所・観光地:上野公園、鎌倉 |
|
|
|
|
|
|
|
■この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。 |
|
昭和14年に創業した先代(父:庫太氏)の仕事を見て育ち、私は5人兄弟の長男でしたし、勉強も嫌いだったので(笑)、自然と後を継ぎました。
もともと図画工作などが好きでしたし、興味があったんですね。それで父にいろいろ教えてもらい二代目となり、いま息子の英之が三代目を継いでいます。 |
■べっ甲についてご説明ください。 |
|
べっ甲というのは、玳瑁(たいまい)という海亀の甲羅です。その甲羅を加工していろいろなものをつくるのですが、べっ甲細工には遣隋使の頃よりと古い歴史があります。
昔はかんざしや櫛などが多くつくられました。べっ甲の色が日本人の黒髪に合っていたのと、感触が良かったのでしょうね。べっ甲には膠質(こうしつ)というタンパク質が含まれていて、独特のなめらかさがありますから。
いまは、装飾品や置き物からネックレス、ペンダント、イヤリングなどの小物まで、さまざまなものをつくっています。 |
■製作において特に気を遣うのはどういったところでしょうか。 |
|
私たちは「合わせ」と呼ぶのですが、作品の基本となる生地づくりですね。べっ甲は一枚の甲羅ではなく、何枚かの甲羅を重ね合わせて均等の厚みと、きれいな色がでるように圧着します。同時に、色合いにムラがでないように配慮しなくてはいけません。白いものには、より白い材料を探して足して平らにしたり、美しい色合いをつくりだす、この「合わせ」を会得するまでに10年くらいかかりますね。 |
|
■べっ甲の魅力、そしてこの仕事をされていてやりがいを感じることをお聞かせください。 |
|
いちばんの魅力は、色とツヤでしょうか。なんともいえないとろみのあるツヤは、他の材質ではなかなかでないと思います。それと、天然のものをひとつひとつ手づくりしますので、世界に同じものがふたつとない希少性ですね。
やりがいとしては、自分で納得のできる作品が完成し、それを評価していただいたときですね。コンクールで賞をいただいたり、マイスターや墨田区無形文化財に認定していただき大変名誉に思っています。 |
|
■最後に地域の皆様へのメッセージをお願いいたします。 |
|
墨田区には、昔からの伝統工芸を守っている職人がたくさんいます。私もその一人ですが、もっとたくさんの人に伝統工芸を知っていただきたいですね。ぜひ全国各地のデパートなどで行なわれる展示即売会などに足を運んでいただければと思います。私たち職人にとって、そのようなPRをすることでご理解と販売、そして継承につながると考えています。
私はこれからもべっ甲を広め興味をもっていただくために、時代に合うあたらしいものをつくっていきたいと思います。
※上記記事は2012.11に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|