|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
唐澤 剛 院長
カラサワ ツヨシ
TSUYOSHI KARASAWA |
|
|
|
唐澤医院 |
|
|
|
出身地:東京都 |
|
|
|
趣味:オートバイ、ゴルフ |
|
|
|
好きな本:モータースポーツやゴルフ関連の雑誌など。 |
|
|
|
好きな俳優:アル・パチーノ、川谷拓三 |
|
|
|
好きなアーティスト:クイーン |
|
|
|
好きな場所:ツインリンクもてぎ |
|
|
|
好きな言葉・座右の銘:一期一会 |
|
|
|
|
|
|
|
■父の背中を追って医師になり、20年にわたって経験を重ねる |
|
『唐澤医院』は1927(大正13)年、私の曽祖父が日本橋に開設し、戦後1952(昭和27)年に、祖父がこの場所に医院を構えました。曽祖父の代から数えますと100年近く、この地域に根差して半世紀以上と、そんな歴史ある医院なんです(笑)。私が物心ついた頃すでに引退していた祖父は、「仕事の虫」と言われるような人だったそうですし、私の父も夜中に往診に出かけていくような医師でした。私は、そんな父の姿を見ながら育ち、「絶対になる!」というよりも、ごくごく自然な流れのままに、同じ道を歩いていたように思います。
獨協医科大学に学び、卒業後は同大学の循環器内科に入局しました。大学病院のある栃木県で、心臓や血管の病気を診る循環器内科医として診療をはじめたわけですね。5年にわたって経験を重ねた後、集中治療室・救命救急センターという部署に移り、「栃木県ドクターヘリ」の創設に携わった時期もありました。ドクターヘリを要請するのは、消防(救命士)の方になりますから、各消防署をまわって要請時の判断基準についてご説明をしたり、ヘリコプターが着陸できる場所を確保するために、ゴルフ場などにかけあったり(笑)。そうして、実際にドクターヘリに乗務するほかに、栃木県にある国際格式サーキット「ツインリンクもてぎ」の医師団長を務め、現在も月に数回は現地に足を運ぶという生活を続けています。 |
|
|
■地域への恩返しの意味を込め、本当に安心できる医療を提供 |
|
『唐澤医院』に戻る前の3年間は、「栃木県医師会塩原温泉病院」に在籍していました。私の専門分野である循環器内科を中心に、回復期のリハビリであったり、ご高齢の方に向けた健康サポートであったり、まさに地域貢献という感じの診療をしていました。そうしたさまざまな経験をふまえて、約30年ぶりにこちらに戻って来て。現在は、父の代からの患者さん。私がまだ小さかった頃に遊んでくれた、おじちゃん、おばちゃんをはじめ、この地域に恩返しをしたいという気持ちで日々の診療にあたっています。
私が院長になって代替わりをするというとき、医師会の方から「墨田区内にお住いになりますか」とご心配をいただいたことがありました。いま、墨田区にはたくさんのクリニックがありますけれど、院長先生が墨田区民であることは珍しいようなんですね。幸い、私はクリニックの上に住んでおりますし、祖父や父と同じように、私のできる限りのことはさせていただきたいと思っています。曽祖父の代から、手直しをしながら使い続けているデスクなどと同じように、地域医療に対する先代たちの想いまでを受け継いで、本当に安心できる医療をご提供していきたいと考えています。 |
■地域に根差した「かかりつけ医」として、患者さんとご家族をサポートする |
|
院長を引き継ぐにあたっては、私の専門分野である循環器内科で欠かせない、超音波検査やホルター心電図、デジタルレントゲンなど最新の医療機器を揃えました。大学病院で培った知識や経験を地域医療に還元する、そんな責任感をもって診療しているわけですが、私1人にできることはどうしても限りがあるものです。今は、診療科目が細分化されていて、それぞれに最先端の治療をなさっているドクターがたくさんいらっしゃいます。ですから、私たちのような地域の中の「かかりつけ医」の役割は、来院された患者さんを最高の医療につなげることだと。先輩後輩などの医師仲間であったり、医師会のつながりであったり、これまでに培ってきた人脈を駆使して、何かあったときには顔が見える形で医療連携をはかりたいと考えています。
患者さんを最高の医療につなげるため、日々の診療の中で注意するのは、小さな異変を見逃さず、大きな病気を見落とさないということです。もちろん、この医院で対応できる疾患であれば責任をもって治療にあたりますが、必要な場合には患者さんやご家族の方と相談をしながら、お1人お1人を最適な医療機関へとご紹介するようにしています。患者さんの家族構成はもちろん、ご家族のお仕事なども把握して。時には、ケアマネージャーなど他業種の方とも連携して、患者さんやご家族をサポートする、コーディネーターのような役割も担っていきたいと考えています。 |
|
■1人1人の声に丁寧に耳を傾け、最期まで責任をもって診る |
|
診察のときに心がけるのは、患者さんのお話を「よく聞く」ということでしょうか。大学病院ですと、お腹が痛いなら消化器内科、息苦しいなら呼吸器科へと、それぞれ違った診療科を受診しなければなりませんが、ここは町のお医者さんですからね(笑)。患者さんのお話を聞いて、必要ならば触ってみて、聴いてみて。五感をフルに使って患者さんを診察し、最低限の診断はしなければなりません。そして、患者さんにご自分の症状を理解していただけるように、分かりやすくご説明をしたり、紙に書いてさし上げたりして。来院された患者さんに安心して帰ってもらうことが、私たち「かかりつけ医」の役割なのだと思います。
今後は、往診も視野に入れながら、いま担当している患者さんを最期まで責任をもって診ていきたいと思います。苦しまずに最期を迎えられるのならば、愛着のあるご自宅で、ご家族に見守られながら。そんな看取りをはじめ、それぞれに異なるニーズにも、きめ細かくお応えできるようにしていきたいと考えています。 |
|
■これから受診される患者さんへ |
|
『唐澤医院』は、都営浅草線「本所吾妻橋駅」から歩いて5分ほどの場所にあります。糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、はじめはとくに自覚症状がないものの、20年後、30年後の寿命に大きくかかわってくるものです。ですから、40代後半から50代の働き世代の方には、ぜひご自分の体をメインテナンスするという意識を持っていただきたいですね。
一方で、70代、80代の方であれば、日々のADL(日常生活動作)向上を目標に。積極的に歩くこと、頭を使うことを心がけて、筋力維持や認知症予防に努めていただきたいと思います。私の父は、「歩く以上に素晴らしいことはない」という信条の持ち主でしたけれど(笑)、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)対策のためにも、ぜひ家の中に引きこもらず、動くことを心がけていただきたいですね。ご自分の足で歩いて、当院にご来院いただくことが一番ですね。
※上記記事は2017年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|