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黒沢内科胃腸科クリニック

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黒沢 俊介 院長
インタビュー
黒沢 俊介 院長 クロサワ シュンスケ
SHUNSUKE KUROSAWA
黒沢内科胃腸科クリニック
出身地:東京都
趣味・特技:学生時代はバンドを組んでベースを担当していました
好きな本・愛読書:医学書以外は何でも好きです
好きな映画:死刑台のエレベーター、雨に唄えば
好きな音楽・アーティスト:ジャズ、ロック、クラシック/マイルス・デイヴィス、フランク・ザッパ
好きな場所・観光地:イタリア、フランス
■この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。
開業医であった父を含めて、親戚の多くが医者という環境の中で私は育ちました。高校生くらいになれば誰もが将来のことを考えるようになるわけですが、私には自分がサラリーマンになって働くということがどうしてもイメージ出来ないでいたんです。
その点、父親の勤務先にはに何度も連れられて遊びにきていたこともあり、私にとっては病院は子供の頃から馴染みのある場所であり職業でありました。「医者になる」というのは自然な帰結だったと言えるかもしれません。

千葉大学医学部を卒業し、いくつかの関連病院を廻った後、千葉県済生会習志野病院消化器科に13年勤務しました。その後、2005年に『黒沢内科胃腸科クリニック』を父から継いだという経緯になります。
1973年からこの場所で父は診療を続けていましたが、だいぶ年もとり、「そろそろ」という話になっていたんです。当初はしばらく父と2人で診ていこうと考えていたのですが、私が来たその年の7月に父は亡くなってしまいました。これも巡り合わせという言う他ないのですが、父のしてきたことを継承し、この地域の方々のお役に立っていければと考えています。

黒沢 俊介 院長 黒沢 俊介 院長

■『黒沢内科胃腸科クリニック』の診療方針についてご説明ください。
何をどう考え、どういう根拠で診断をしているのか。それを患者さんにきっちりとご説明をするということに尽きるかと思います。「じゃ、風邪薬を出しときますから」と説明もなしにお帰りいただくということを私はしていません。薬はこれで、こういう効果を期待してお出しするということをしっかりと説明をするようにしています。
例えば風邪をひいてよく、「点滴をしてください」という方がいらっしゃいます。ですが、この場合の点滴に治療としての意味があるとは私には思えません。というのも点滴の中身というのは殆どが水で、これに若干の塩分と糖分が入っているにすぎないからです。嘔吐感が強く、口から摂取出来ないという場合は別ですが、口から水を摂れるのであれば点滴をする必要性はないんですね。
何故それをするのか、何故それをしないのかということを説明するのがプロの仕事だと私は思っています。必要な措置をおこない、その行為に対する説明をしっかりとおこなっていきたいと思っています。

■開業医の役割を先生はどのようにお考えですか?
黒沢 俊介 院長墨田区の開業医のうち今現在、肝臓の専門医は5人程度。私もその1人として肝臓を患われている方々をサポートしていく役割があります。ただ、何事にも診れる範囲というものがあります。定期的な検査や軽度の肝炎であれば診療所のレベルで診ていくことは充分可能ですが、これがガンの疑いがあるとか、著しい肝機能の低下といったことであれば話は違ってきます。開業医に求められるのはそこのところの線引きといったことではないでしょうか。
あらゆる分野に精通することは残念ながら不可能です。自分が出来ることを把握した上で、それを越えるものに関しては速やかに専門性の高いところへご紹介する。患者さんのために的確な判断を為すということですね。

■患者さんについて、また、院長先生が診療の際に心掛けていることをお聞かせください。
患者さんの中には私の父の代からいらっしゃっているようなご年配の方も多いのですが、こちらは繁華街に位置するということで海外の方が比較的多い傾向があります。主に中国の方や韓国の方ですね。
その中には日本語をしゃべれない方も当然いらっしゃいます。同伴者の方が日本語を理解されるケースが殆どなのですが、そうでない場合はこれが筆談になるんです(笑)。中国の方は漢字である程度理解してくださいますから、筆談によって説明をおこなっていくんですね。
ご年配の方であろうと若い方であろうと海外の方であろうと、しかるべき礼儀に則り、しっかりと説明をするということを心掛けています。

■最後に地域の皆様へメッセージをお願い致します。
臨床において「言葉」のもつ力は大きい。
技術に多少の差があったとしても、それを埋めて余りあるのが「言葉」だと思うんです。患者さんに満足してお帰りいただくには言葉の力が占めるウェートはすごく大きなものがあると考えています。
「患者さんが気軽にかかれるクリニック」をモットーに、患者さんの声に耳を傾けながら診療を続けていきたいと思っています。

※上記記事は2012.5取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。


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